chonan story

 

コペンハーゲンに現る!

1997年9月初旬のある夜中、ついにチョーナンを連れた我パートナーがへとへとになりながらコペンハーゲンに到着。道中、チョーナンのやんちゃぶりに悩まされたのだという。暗い車の助手席で疲れた様子で丸くなっているチョーナンを恐る恐る抱きかかえ部屋に連れて、初対面 を済ませる。 ドキドキしているバカボンをしりめに、キャンキャンと吠えながら足元にからみつく小さな黒い毛のかたまりの愛らしさに、バカボンの偏見と複雑な思いは一瞬のうちに溶けてしまった。と同時に、あるのかと思っていた母性本能が沸き起こり自然とあやし始める。それを見ていた我パートナーは、"チョーナンでかした" とでも言うように満足そうな顔をしている。バカボンの犬嫌いをよーく知っているので、内心チョーナンとの初対面 が上手く行くかどうか心配していたのだそうだ。

チョーナンの出現で、久しぶりに会う中年カップルのお互いを労るセレモニーを忘れてしまっていた。そしてこれ以後、このセレモニーはチョーナンのせいで自然消滅してしまうのです。

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二人の生活の始まり

チョーナンをバカボンに託し、我パートナーは再びハンガリーに旅立っていった。犬を飼った経験のないバカボンはひとり心細く戸惑うばかり。しかし戸惑ってばかりはいられない。小さな命がバカボンを頼りに無邪気に動き廻っている。それで昔、日本でパートナーにプレゼントされたプリの本を思い出し探し出して読んでみるが、プリの特殊性と、それにまつわる実話ばかりで実用的な記述が極端に少ない。とにかくハンガリー特有の犬ということなので、相談する相手もなく、育てながら勉強するしかないようだ。困ったことになったと思いながらもチョーナンの姿を見ると、この子のために何でもしてやろうという気になる。たった二週間で我ながら何という豹変かと驚きつつ、人生って不思議なものだとあらためて思う。それにしてもパートナーとチョーナンにいとも簡単に騙されたバカボンの単純頭にあきれる。こうして二人の生活は困惑から始まったのです。

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